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2008年04月15日

図解アトピー食と薬でスキンケア



図解アトピー食と薬でスキンケア



昨年、アトピーの薬を減らす本を出版した、名古屋市スギヤマ調剤薬局の田中貴子さんの新刊です。99年に出版されたアトピー性皮膚炎食と薬でスキンケアの改訂版に近い本だそうです(こちらの本は読んでいません)。

アトピーの薬を減らす本はこちらで紹介したように、薬の正しい使い方と薬効を知り、食生活を改善することで、薬の使用期間や使用量を減らすという内容でした。今回は食や薬に意識をすることはもちろんですが、スキンケアのポイントを知ることで、アレルギーやアトピー性皮膚炎の症状を改善して、うまく付き合うことについてまとめられています。この2冊があれば、アレルギー疾患やアトピー性皮膚炎の基本的な対応の知識が得られるのではないかと思います。

現在、アトピー性皮膚炎の基本治療は、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン(2006)に掲載されている下記の3本柱です。

1.原因・悪化因子の検索と対策(食事要因・環境要因)
2.皮膚機能の異常の補正(スキンケア)
3.薬物療法(ステロイド外用薬、非ステロイド性外用薬、免疫抑制外用薬、抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤)

最近は小児科医・皮膚科医ともに、スキンケアは治療を行う上での重要なポイントとして定着しているそうです。今回の本では、皮膚構造、痒みの正体、アトピーの皮膚に多い細菌感染、スキンケアの実際(入浴・保湿、夏のスキンケア他)などが図を多く取り入れて解説されているので、とてもわかりやすかったです。私のとても知りたかったことが簡潔にまとめられていました。アレルギーやアトピー性皮膚炎と言われて悩む方にはおすすめの1冊だと思います。

今回紹介した本「アトピー食と薬でスキンケア(田中貴子著)」では、スキンケアを中心に書かれていて、スキンケアの積み重ねにより症状を改善し、さらに食生活に注意することで体の外側と内部からのスキンケアで、アトピーの悪化・難治化を予防するという内容でした。

この本で印象的だったのは、アトピーの皮膚に多い黄色ブドウ球菌の感染のことでした。表皮ブドウ球菌をはじめ細菌や真菌は、皮膚に本来定着をしており、これらは皮膚疾患を起こすことはないけれど、病気の原因とされる黄色ブドウ球菌はジュクジュクした皮膚からほぼ100%検出されると言われているという内容でした。私はジュクジュクとした皮膚だけの感染かなと考えていたら、湿疹のないカサカサの一見正常とも思える皮膚でも見つかるケースがあるそうで驚きました。

その感染予防のためにも、入浴はなるべく毎日、石けんは1日1回のみで清潔にすることが重要だそうです。アトピーの入院治療になると、1日2〜3回、手に石けんをつけてしっかりと洗うことが基本となっていることを聞いていたので、これを読んでますます納得した感じです。スキンケアまでしっかりと指導してくれる病院が少ないと思うので、この本はおすすめです♪

著者も巻頭に書いていますが、最近は食物アレルギーにしても、以前のように単純に食物除去をするのみでは軽快する例が少なくなってきていると思います。化学物質の影響(黄砂、シックハウス症候群)や花粉(花粉症、口腔アレルギー症候群)、天候や気候、気圧などが絡み、原因とその対策に頭を悩ませることが増えています。だからこそ、3本柱を中心として総合的なアプローチが必要だなと改めて思いました。


図解アトピー食と薬でスキンケア (健康双書)

posted by chika♪ at 03:11| アレルギー・アトピー